教 育 長 答 弁

 お答えいたします。

 まず最初、農業の教育的効果等についてお尋ねがありました。

 米子白鳳高校は定時制課程、通信制課程でありまして、定時制課程は午前部、午後部
の総合学科とする考えを持っております。私が申すまでもありませんが、農業は地域との
つながりでありますとか自然の営みや労働の喜び、収穫の喜びなどを身を持って体験する
ことができて、人間形成に大きな教育力がると思っております。

 現在、先ほど申しましたように、教育内容とか教育課程の検討を行っております。総合学
科でありますので農業科目も開設して、生徒が選択により、希望する生徒たちのニーズに
合わせて学ぶことができるような配慮はしていきたいと思っております。

 旧淀江産業技術高校の施設の話もありました。旧淀江産業技術高校の施設につきまし
ては、田んぼが2.8ヘクタール、畑が5ヘクタール、演習林が3.5ヘクタールと非常に広大
でありまして、生徒数とか学校規模から、すべてをすぐすぐ活用することは難しい面もありま
すが、施設等教育活動上、当面まず必要な範囲から利用していきたいと思っております。

 現在、地域の方々に管理の委託等をしている部分もあります。今後、学年が進行していく
につれて、学校が使う部分も増えていくと思います。農業の持つ教育力を一生懸命生かし
ながら、教育活動につなげていきたいと思っております。

 次に、地域の皆さん方との連携についてのお尋ねがありました。

 新しい高校設置を検討していく中で、これまでも地域の方々などから意見を聞いてきてお
ります。そうした中で、新しい高校に対する期待とか提案などもいただいております。また、
地元の淀江町などからも、校舎とか学校施設の利用などについてお話もお聞きしておりま
す。

 新しい高校の教育活動では、まず定時制・通信制課程の独立工としての特性を生かして、
しっかりした教育をしていきたいと思っておりまして、いろんな意見をすべて取り入れること
は難しいところでありますが、できる限り取り入れながら考えていきたいと思っております。

 例えば提案の中で、定時制課程では農業を生かすというようなお話もありました。カリキュ
ラム等を今検討しておりますが、農業に関する例えばグリーンライフでありますとか、草花
などの科目も考えているようでありますし、地域の歴史や文化を生かすということでは、郷
土史とか地域の自然などの科目を開設するというようなこともかんがえていると思っており
ます。また、講師でありますとかボランティアの人など社会の方々の力をおかりしながら、学
校づくりをしていきたいと思っております。

 また、学校の施設に一部につきまして、これは食物の実習室ですが、現在週1回、淀江町
で独居老人の方のデイサービスを実施するため、お貸ししたりいたしております。地域との
つながりとか地域に開かれた学校という視点を大切にしていきたいと思っております。

 現在、11月1日から開設準備のために5人の教職員を配置しておりまして、これまでの
経緯を受けとめながら教育内容等の検討、地域の皆さん方の思いも入れながら検討してい
きたいと思っております。

 3点目に、遠隔地等からの生徒の受け入れについてのお尋ねがありました。

 通学区域は、定時制課程は全県から、通信制課程は県の西半分といいますかそういった
ことを考えております。遠隔地からの受け入れということでは、今年4月に鳥取緑風高校を
開設いたしました。親元から離れて生活している生徒は数名いると聞いております。1つ、
昼間部の定時制課程が西部地区になかったなどの事情から、そういう生徒もいるように聞
いております。

 米子白鳳高校についても、基本的には県内在住の人を想定しておりますが、遠隔地から
入学する生徒があれば、それは配慮しなければならないと思っております。授業時間が少
し始まりが遅いとか、通学区域の広がりとかということがあると思っております。

 安田議員がおっしゃいましたように、生徒の事情によっては、新しい別のところから再出
発したいというようなこともあろうかと思います。今々そういった生徒がいるかいないかとい
うことがつかめない状況でありますが、学校として必要であれば一緒になって住まいを探す
とか、そういったことを様子を見ながら判断していきたいと思っております。

 遠隔地からの生徒があれば、その生徒も含めて、一人一人のせいとの状況をよく把握し
た教育活動に取り組んでいきたいと思っております。

 4点目に、教職員の配置についてのお尋ねがありました。

 このたびの議会で提案させていただいておりますが、設置が認められましたら、1月1日
に校長とか教頭の任命を含む開校準備に必要な教職員の人事異動を行いたいと思ってお
ります。また、年度末人事では最終的な教職員の配置を行いたいと思っております。新しい
学校でありまして、議員のご示唆もわかります。教職員の配置には意を用いたいと思って
おります。

 また、多様な科目を設けるなど教育水準を高めることも必要でありまして、鳥取緑風高校
でも実践いたしたのですが、国の高等学校の配置基準に加えて、県単独での教員の配置
についても、予算面も含めてこれから要求したいと考えているところであります。

 また、不登校の経験のある生徒など、そういった生徒も多くなることが予想されますので、
教育相談体制というのが必要でありますので、スクールカウンセラーの配置なども考えてい
るところであります。

 新しい学校でありますので、最初が大切であります。一人一人の生徒に応じたきめ細か
な教科指導とか生徒指導ができるような、意欲のある教員の配置をしたいと考えておりま
す。





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